ロシア産ディーゼル供給で米露首脳合意、トランプ氏がSNSで表明
ロシア産ディーゼル供給で米露首脳合意、トランプ氏が表明

トランプ米大統領は9日、ロシアのプーチン大統領と電話会談を行い、ロシアが米国を含む世界市場にディーゼル燃料を供給することで合意したとSNSに投稿した。米財務省は同日、米国がウクライナ侵略を受けて科した対露制裁を一部緩和し、世界市場に対するロシア産ディーゼル燃料の供給を許可すると発表した。

ロシアの輸出禁止措置と供給量の内訳

露政府は今年7月、ウクライナの長距離攻撃による製油所損傷を受けた措置として、ディーゼル燃料の輸出を禁止すると発表。禁輸措置は今月に入っても続いていた。

トランプ氏によると、ロシアは即時に30万トン超を放出し、11月に50万トン、その直後に100万トンを供給する。これに加えて「ロシアはディーゼル製油所の状況に応じ、300万トンを供給する」と説明した。

価格高騰と中間選挙への影響

トランプ氏はまた、「ロシアのエネルギーに関する素晴らしい発表により、ディーゼル燃料価格は記録的な速さで下落する!」と指摘。その上で「米国民、特に偉大な農家、牧場主、トラック運転手に低価格を保証することは私の最優先事項だ」と強調した。

米財務省の発表によると、ロシア産ディーゼル燃料の米国への輸出は来年4月7日まで許可される。販売、輸送、荷揚げも認められる。

米国自動車協会(AAA)によると、今月9日時点でディーゼル燃料価格は1ガロン(約3.8リットル)当たり全米平均約6.3ドル(約997円)で、昨年の同時期(約3.7ドル)から大幅に上昇。農業機械などに使われるディーゼル燃料の高騰は農家の経営を圧迫し、11月の中間選挙をめぐっては与党・共和党の地盤だった農業州などで接戦となっている。

ペスト研究所女性死亡を巡る電話会談

トランプ氏は今月6日、ロシアの東シベリア・イルクーツク州の「ペスト対策研究所」勤務の女性が死亡したことを巡り、プーチン氏と近く電話会談を行う予定だと明らかにしていた。露独立系メディアなどは女性が割れた試験管からペストに感染したとする説を報じていた。