東洋経済オンラインの有料会員向けリアルイベント「TK-HUB」第4回が6月19日に開催された。テーマは「地政学の作法」。元外務省主任分析官の佐藤優氏を招き、東洋経済コラムニストの福田恵介がモデレーターを務めた。
対談は、アメリカとイランが6月15日に発表した戦闘終結の覚書から始まった。世間では「アメリカが譲歩し、イランが優勢」との見方があるが、佐藤氏は「これは偽りの合意だと思っている」と真っ向から否定した。
米イランの合意は「偽りの合意」
佐藤氏は、覚書に相互の主権尊重や内政不干渉、制裁解除後の巨額投資などの条項が盛り込まれている点を指摘。「本来、こんなものは戦闘終結の覚書にいらない。過剰な条文というのは、守る気がないということなんです」と述べた。
福田氏が「覚書には『イランは核兵器を開発しないと再確認する』ともあります。正直、本当かな、という感じもしますが」と問うと、佐藤氏は「本気で守るつもりなら、もっと条文を削ぎ落とします。『再確認する』なんて、相手が嘘をついていると分かっているからそう念を押しているわけです」と答えた。
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