ロシアのプーチン大統領は12日、ロシア極東のサハリン州を13年ぶりに訪問した。ロシア太平洋艦隊の軍事演習に参加し、極東での軍事力増強を進める考えを強調した。
北方領土巡る発言
ロシアが実効支配する北方領土については、第2次世界大戦の結果、ロシア領になったとしつつ、日本との関係を改善する用意があると話した。
プーチン氏は日本について、「ウクライナ侵攻の原因を理解せずに対ロシア制裁を導入した」と主張。さらに「日本はロシアを脅威の発生源に加えたが、我々は日本を脅かしていない」と指摘した。
平和条約交渉への言及
日本の要請を受けて平和条約交渉をしていたが、日本が立場を変えたとし、「日本を含むすべての隣国と協力する用意がある」と述べた。
また、アジア太平洋地域に北大西洋条約機構(NATO)による新たな軍事・政治ブロックがつくられ、紛争の危険が高まっていると訴え、軍事力の強化を正当化した。
大規模演習と背景
太平洋艦隊は今月、1万3千人以上の兵士と約60隻の艦船などが参加する大規模な軍事演習を開始。北方領土も演習場所に含まれている可能性がある。
今回の訪問は、シベリアのノボシビルスク州などに続くもので、9月に実施される下院選を前に政権の実績を強調する狙いもあるとみられる。



