30年以上続いた隣国アルメニアとの紛争に決着をつけたアゼルバイジャン。「和平は地域全体の利益になる」というアゼルバイジャン経済大学のエミン・ガリブリ准教授に今後の展望を聞いた。
紛争は発展の重荷だった
――アゼルバイジャンは2023年、アルメニア系住民が実効支配していたアゼルバイジャン領ナゴルノ・カラバフを奪還し、昨年にはアルメニアと和平案で基本合意しました。紛争は発展の重荷だったのでしょうか。
(1991年のソ連崩壊前後にわたる)アルメニアとの戦争で、当時の人口約700万人のうち、約100万人が戦禍を逃れてきた難民でした。教育や福祉にかけられたはずの予算は、軍事費や、難民支援の住宅や給付金に充てられました。経済は非常に悪化し、一時はインフレ率が年1500%に達するほどでした。
経済安定への道のり
(前大統領の)ヘイダル・アリエフ氏が93年に大統領に就任した後、いち早く日本など外国企業と原油の開発契約を結ぶなど、経済は安定に向かいました。その後の原油価格の高騰を受け、自国通貨も強くなりましたが、それでも戦争の負担は大きいものでした。
――平和が実現したことで…
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