戦争犯罪などの罪で国際刑事裁判所(ICC)から逮捕状が出ているイスラエルのネタニヤフ首相が24日、国連総会での演説のため米ニューヨーク市を訪れた。滞在はわずか11時間で、街では抗議の声がわき起こった。
NY市長が「戦争犯罪者」と名指し、拘束も検討
ニューヨークのマムダニ市長はパレスチナ問題への関心が高く、ネタニヤフ氏が国連を訪れれば警察に拘束を指示すると述べてきた経緯がある。7月にもその方法を「協議中」だと語り、波紋が広がった。米国はICC加盟国ではなく、最終的に拘束は難しいと結論づけたが、今回の訪問が特に注目を集めるきっかけとなった。
ネタニヤフ氏が米国に到着したのは午前9時過ぎ。航路追跡サイト「フライトレーダー24」によると、青と白のイスラエル政府専用機「ザイオンの翼」が、国連本部から約80キロ北にあるNY市外の空港に降り立った。この日の演説は午後2時ごろを予定していたが、慌ただしい当日の現地入りとなった。当初は前日からNYなどに宿泊するとも報じられていたが、抗議活動などを避けたとみられるという。
国連本部に到着、記者の質問に答えず
ネタニヤフ氏は午前11時半過ぎにマンハッタン中心部の国連本部に到着。1階のロビーでダノン国連大使らに迎えられた。周囲の記者から「戦争犯罪裁判のことは心配か」と質問が飛んだが、何も答えなかった。
この日、国連の議場では各国の外交官が退席し、街では抗議の声がわき起こった。ネタニヤフ氏は自身へのジェノサイド批判を非難し、「今世紀最大のうそ」と述べた。