赤根ICC所長の著書が重版、制裁で関心高まり品切れ続出
赤根ICC所長の著書が重版、制裁で関心高まり品切れ

トランプ米政権による制裁措置を受けた国際刑事裁判所(ICC)の赤根智子所長が自身の歩みをつづった著書「戦争犯罪と闘う 国際刑事裁判所は屈しない」(文春新書)の重版が決まった。全国の書店で品切れが相次いでいた。

制裁で高まるICCへの関心

制裁措置を受けて「国際刑事裁判所」の存在への関心が高まり、赤根氏を応援する声が増えている。ICCは、戦争犯罪や人道に対する罪などを犯した個人を裁く国際的な司法機関。赤根氏は、日本の検察官として長年、刑事司法に携わった後、2018年にICC判事に就任、2024年3月から所長を務めている。

米国は今月18日、赤根氏を「悪意を持って権限を乱用している」として金融制裁の対象にした。現在、ICC判事18人中、赤根氏を含めて9人に制裁が科されている。赤根氏は、制裁により米社VISAなどが発行するクレジットカードのほか、米IT大手グーグル、アマゾンが提供するアカウントサービスが使えなくなったという。

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支援の輪と重版へのコメント

こうした動きに、日本ではICCを支援する運動が広がっている。オンライン上では「ICC赤根智子所長を守ろう、トランプ政権は制裁をやめてください」と題した署名活動が有志によって行われ、26日午前の段階で約7万5千件の賛同が集まった。

赤根氏の著書は全国の書店で完売が相次ぎ、文藝春秋は緊急重版を決定した。「首都圏の書店には、9月4日前後、それ以外の地域の書店には、9月7日前後に届けられる」としている。

赤根氏は重版に際して、文藝春秋に「今回の私に対する制裁は、ある程度予期していたことで驚きはない。重要なのは、これを国際的な『法の支配』の終焉の始まりとさせないこと。日本と日本の皆様の支援が重要な鍵となるだろう」とコメントを寄せた。

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