イエメンの親イラン武装組織フーシが、海上輸送のチョークポイントであるバブルマンデブ海峡沿岸の要衝を相次いで制圧し、海峡への影響力を強めた。電撃的な軍事作戦で国際社会に警戒が広がり、避難民は9万人を超えた。「世界最悪の人道危機の一つ」と呼ばれた内戦の再燃に、市民は不安を募らせている。
住民が語った制圧の瞬間
紅海沿岸の港湾都市モカに住む教師アブドラ・サレハさん(47)が、朝日新聞の取材に応じた。10日朝、爆発音を立て続けに聞き、ドローンの飛行音も絶え間なく響いたという。近くにいた暫定政権側の兵士は「あれはミサイルではないか」と話していた。
約1時間後、フーシがモカを制圧したとの情報が流れ始めた。暫定政権の拠点である南部アデンへ向かう道路は、避難する住民や兵士、その家族らであふれたという。
「みんなぼう然としている」
サレハさんは「みんなぼう然としている。こんなに早く、やすやすと制圧されるとは」と語った。



