ガザ停戦から1年、死傷者増え続けるなぜ ハマス武装解除もイスラエル撤退も進まず
ガザ停戦1年、死傷者増え続けるなぜ 武装解除も撤退も進まず

パレスチナ自治区ガザのイスラム組織ハマスとイスラエルが停戦してから10月で1年を迎えます。ただ、予定されていたハマスの武装解除もイスラエル軍の撤退も実施されず、ガザでの死傷者は増え続けています。戦闘開始から3年となるガザの現状と展望について解説します。

戦闘はどのように始まったのか

ガザを実効支配してきたハマスなどの武装勢力が2023年10月7日、イスラエルに大規模な越境攻撃を仕掛け、市民や兵士ら約1200人を殺害したのが直接のきっかけだ。ハマスなどはさらにイスラエル人や外国人251人を人質とした。イスラエルはその後、ガザに軍事侵攻し、空爆や地上部隊による攻撃を続けた。

停戦に至った経緯と和平計画

米国のトランプ大統領が主導した和平計画にイスラエルとハマスの双方が昨年合意した。停戦は10月10日から始まり、イスラエル軍は「イエローライン」と呼ばれるガザをほぼ二分する線まで撤退した。ハマス側は人質や遺体をイスラエルに返還した。ここまでが第1段階で、今年1月になって第2段階に移行し、トランプ氏がトップを務めるガザの暫定統治機関「平和評議会」が発足した。

第2段階では、ハマスの武装解除とイスラエル軍の段階的なガザ域内からの撤退が計画された。さらに、有志国が参加する「国際安定化部隊」がガザに展開した上で、パレスチナ人の実務家たちでつくる「行政委員会」がハマスに代わって暫定的にガザの行政を担うことになっていた。

第2段階の進展は

ほとんど進展がないのが現状だ。停戦から1年が経過しても、ハマスの武装解除もイスラエル軍の撤退も実施されておらず、ガザでの死傷者は増え続けている。和平計画の実現にはなお多くの課題が残っている。