フランス全土に広がったデモで暴動を防げなかったとして、ヌニェス内相が19日、辞表を提出した。批判にさらされるマクロン政権はパリなどで夜間にデモ禁止令を課すなど、対策に追われている。
内相、辞表提出 警備の失態認める
ヌニェス氏は19日のラジオ番組で、17日のデモの規模を20万人ほどと過小評価していたと明らかにした。実際には内務省発表で55万人に及び、警察官らの配備が足りない箇所が出たという。辞表を出したもののマクロン氏は受理しなかった。
仏紙ルモンドによると、ダルマナン司法相は19日、当局が「紛れもなく失敗した」ことを認め、「極左勢力に適切に対処できていなかった」との見解を示した。
夜間外出禁止令を導入
AFP通信などによると、ルコルニュ首相は19日、「秩序を回復させると固く決意している」として、パリ市や中部リヨンなどの自治体に、中心部などでの夜間外出禁止令の導入を要請。パリでは午後8時以降の集会やデモも禁じられた。
ただ、多くのデモ参加者は平和的に生活費の高騰などを訴えており、治安対策だけでデモを収束させるのは難しそうだ。