元米陸軍特殊部隊将校が語る米国の分断「多数派が静かすぎる」
元米特殊部隊将校が語る米国の分断「多数派が静かすぎる」

11月の米中間選挙が近づく中、共和党と民主党の選挙運動が激しさを増している。米ピュー・リサーチ・センターが2025年7月に公表した調査結果によれば、米国成人の8割が、重要課題について両党の有権者は政策面で対立するだけでなく、基本的な事実認識も一致できないとみている。

米陸軍特殊部隊の元将校で作家兼写真家のスティーブン・クック氏に、米国社会の分断の現状について聞いた。

敵の目にあった「米国への憎悪」

――あなたが会ったイスラム過激派の戦闘員の目は「米国への憎悪」で満ちていたそうですね。

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アフガニスタンとイラクで米陸軍特殊部隊に勤務している間、敵の目に、米兵や米国に向けた純粋ではっきりした憎悪を何度も感じた。憎悪は幼少期から宗教的・思想的な指導を通じて育まれると考える。

米国では、同じような深いイデオロギー的憎悪は一般的ではないが、全くないわけではない。極左と極右の双方で、同じ米国市民を政敵ではなく共存できない相手とみなす傾向が高まっている。

政治分極化の背景にあるもの

政治分極化の背景には、個々の有権者が接する情報源の分断があるとみられる。同じ事実を巡っても、立場によって異なる認識が形成されやすくなっている。

クック氏は、多数派が声を上げないことへの懸念を示している。静かな多数派が存在する一方で、過激な意見を持つ少数派が目立つことで、社会全体が分断しているように見えるという。

中間選挙を控え、両党の選挙運動は激しさを増しており、有権者の間での対立は今後さらに顕在化する可能性がある。

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