イランによる攻撃で、カタールやバーレーンなど湾岸地域にある米軍基地が損傷を受けた。2013年まで米海軍に30年間勤務したジョン・コードル元米海軍大佐は、個人的な見解だと断りつつ、「数日間で済む距離だった米艦船への補給線が数週間相当の距離まで延びたようだ」と影響の深刻さを語る。
カタールの司令部が使用不能に
カタールのアルウデイド空軍基地は中東最大の米軍基地であり、約1万人の軍人が駐留している。米中央軍(CENTCOM)の前方地域司令部として機能し、多くの国にまたがる航空作戦を調整している。
イランの複数の弾道ミサイルが、紛争初期の数週間に司令部を直撃し、司令部施設は完全に使用不能になったとみられる。ただ、米軍は攻撃を予測し、司令機能を米サウスカロライナ州の空軍基地に移転していたため、継続中の航空作戦に影響はなかった。カタールの施設が攻撃を受けた時、建物は無人だったため、死傷者は報告されていない。
衛星画像で追加被害を確認
英BBCや米CBSなどは、米軍関係者が撮影したとみられる米軍装備や米空軍機の被害状況を示す写真を報じている。BBCの検証報道ブランド「BBC Verify」などが分析した衛星画像でも、その後のより広範な地域紛争のなかで、アルウデイド空軍基地の構造物やインフラへの追加被害が確認されている。
米軍がイランへの攻撃を開始した後、湾岸地域の米軍基地がイランによる攻撃を受けた状況を受け、補給線の延長が今後の作戦に与える影響が懸念される。