米中央情報局(CIA)のジョン・ラトクリフ長官は25日、ウクライナへの侵略を続けるロシアの首都モスクワを訪問した。米メディアは、北大西洋条約機構(NATO)加盟国への挑発行為に動いて事態をエスカレートさせないよう露側に警告したとの見方を報じている。
露側の説明と会談相手
タス通信によると、ドミトリー・ペスコフ露大統領報道官は26日、ラトクリフ氏の訪露の目的を「情報機関による接触」と記者団に説明した。会談相手など詳細は明らかにしなかった。
ラトクリフ氏は露対外情報局のセルゲイ・ナルイシキン長官らと会った可能性がある。プーチン露大統領との会談はなく、接触の内容が報告されたという。
背景にある米政府の情報評価
米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは今月6日、米政府の情報評価として、プーチン露大統領がNATOの結束力を試すため、欧州の加盟国へのサイバー攻撃や限定的な地上侵攻を数年以内に仕掛ける可能性があると報じていた。
ラトクリフ氏の訪露は昨年1月の就任後初めて。今回のモスクワ滞在は約4時間だった。
過去のCIA長官訪露
侵略前の2021年11月にはウィリアム・バーンズCIA長官(当時)が訪露し、ナルイシキン氏らと会談。米CNNによるとプーチン氏には電話で、ウクライナ国境に露軍部隊が集結していることに「深刻な懸念」を伝えた。



