ブレグジット幻滅が労働党新首相の最強カードに、英経済復活の鍵
ブレグジット幻滅が労働党新首相の最強カード

イギリスの与党・労働党は近く、不人気なキア・スターマー首相に代わる新たな党首を選ぶ予定となっている。しかし、この首相交代が政治・経済復活への希望を抱かせるものにはなっていない。イギリスのメディアだけでなく、世界の金融市場でも、スターマー政権の修正では事態が悪化するだけとの見立てが基本路線だ。だが、この見立てが間違っていると考えられる理由は十分にある。

スターマー政権の2つのばかげた公約

スターマーは2024年の総選挙で、保守党政権の14年にわたる失政で壊れた経済を一変させると約束した。しかし、保守党による最も重大なマクロ経済政策を放棄しなかった。具体的には、イギリスの経済浮揚のチャンスを自ら台無しにする2つのばかげた選挙公約が含まれていた。

次の首相候補の全員が、経済成長は財政余力のためだけでなく、労働党が政治的に生き残るための必須条件であることを認識している。そして、これらの候補者は全員、大っぴらには認めなくても、労働党が経済のテコ入れに失敗した原因を理解している。それは、スターマーの選挙公約が足かせとなったことだ。

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EU離脱派も認める経済の惨状

ブレグジット(イギリスのEU離脱)に対する幻滅が国民に広がっている。2026年6月には、ロンドンの国会議事堂近くで反ブレグジット運動家がEUの旗と「再加盟」の看板を掲げて集まった。このような状況が、労働党新首相にとって最強のカードとなる可能性がある。

EU離脱派でさえ、イギリス経済の惨状を認めざるを得ない状況だ。ブレグジットの修正が実現すれば、極右までもが労働党を支持する可能性があると指摘されている。

ブレグジット修正が鍵

アナトール・カレツキー氏(ギャブカル・ドラゴノミクス共同会長兼チーフエコノミスト)は、ブレグジットを修正すれば、極右までもが労働党支持になると分析する。イギリスの経済復活には、ブレグジット政策の見直しが不可欠だというのが、専門家の一致した見方だ。

スターマー政権が掲げた公約は、経済成長を阻害する要因となっており、次の党首はこれを修正することが求められる。国民のブレグジットへの幻滅が、労働党にとって追い風となるかどうかが注目される。

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