韓国自動車市場で日本車の存在感が急速に薄れている。2024年の日本車販売台数は約2万台と、前年比15%減少する見通しだ。この背景には、現代自動車の競争力向上や中国製電気自動車(EV)の台頭がある。
日本車のシェア低下の背景
韓国輸入自動車協会によると、2023年の日本車販売台数は2万3500台で、市場シェアは約1.2%にとどまった。2019年の約4万台から大幅に減少している。日本車はかつて高級車として人気を博したが、現代自動車の技術力向上やデザインの進化により、その優位性が失われた。
特に、現代自動車の高級ブランド「ジェネシス」の台頭が日本車に打撃を与えている。ジェネシスは品質やデザインで高い評価を受け、2023年の販売台数は5万7000台と日本車の2倍以上を記録した。
中国EVの浸透と日本メーカーの遅れ
さらに、韓国市場では中国製EVの販売が拡大している。2024年上半期の中国EV販売台数は前年同期比40%増の1万2000台に達した。一方、日本メーカーのEVは品揃えが限られ、価格競争力も低い。トヨタの「bZ4X」や日産の「アリア」は販売が伸び悩んでいる。
業界関係者は「日本メーカーはEVシフトで出遅れ、韓国市場での競争力を失いつつある」と指摘する。また、日本車の価格が割高で、アフターサービス網も充実していないことが課題だ。
韓国消費者の日本離れ
消費者の嗜好変化も日本車離れを加速させている。現代自動車や起亜自動車の品質向上に加え、デザイン面でも日本車を凌駕している。さらに、韓国国内では「日本製品不買運動」の影響が残っており、日本車に対する心理的な抵抗感もある。
ある自動車評論家は「日本車はもはや韓国で特別な存在ではない。現代自動車が世界的な競争力を身につけたことで、日本車のアドバンテージは消えた」と分析する。
今後の展望
日本メーカーは韓国市場での巻き返しを図るため、EVの投入や価格見直しを検討している。しかし、現代自動車の牙城を崩すのは容易ではない。2025年以降も日本車の販売は横ばいか微減が続くと予想される。



