サウジアラビアのエネルギー部門関係者は5日、AFPに対し、同国東部と紅海沿岸を結ぶ「東西パイプライン」が新たな攻撃を受け、石油輸送が再び停止したと明らかにした。
クライスの加圧ポンプ施設が標的に
関係者によると、攻撃は前日(4日)に発生し、リヤド東方のクライスにある加圧ポンプ施設が狙われた。これまで標的になったことのない場所で、大きな被害が出たため、パイプラインの輸送が再び停止したという。
この輸送停止の情報は、イエメンの親イラン武装組織フーシ派が、クライスのインフラ施設を含むサウジアラムコの施設を標的に攻撃を行ったと発表した翌日に伝えられた。
中東紛争の影響で繰り返し攻撃
米・イスラエルによるイラン攻撃をきっかけに始まった中東地域での紛争以降、東西パイプラインは複数回にわたり攻撃の標的となっている。
世界最大の石油輸出国であるサウジアラビアは先月も、親イラン武装組織の拠点があるイラクからの無人機攻撃を受け、東部の主要油田と紅海沿岸のヤンブーを結ぶ約1200キロの東西パイプラインの運用を停止していた。
石油貿易の生命線に打撃
データ分析会社クプラーによると、同パイプラインでの石油輸送は9月11日から22日まで停止していた。
紛争の影響でイランがホルムズ海峡を封鎖し、主要な輸出ルートが途絶えたことを背景に、東西パイプラインはサウジアラビアの石油貿易にとって極めて重要な生命線となっている。