米ワシントンのスミソニアン博物館などを運営するスミソニアン協会は8日、協会トップの事務局長であるロニー・バンチ氏が退任すると発表した。トランプ政権はスミソニアン博物館の展示内容を見直すよう協会に圧力をかけており、文化施設への政治介入を懸念する声が上がっていた。
バンチ氏の経歴と退任の理由
スミソニアン協会はワシントンを中心に約20の博物館・美術館や、国立動物園などを運営する。バンチ氏は国立アフリカ系米国人歴史文化博物館の初代館長などを経て、2019年にアフリカ系として初めて協会の事務局長に就任した。
米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)によると、バンチ氏は同紙のインタビューの中で退任の理由は圧力ではないとしつつ、「正直に言うと、ストレスがたまった」と述べた。
トランプ政権による展示見直しの圧力
トランプ大統領は2期目の就任後、スミソニアン博物館の展示内容に対して「歴史を正確に」伝えるよう求めるなど、文化施設への介入を強めている。関連する動きとして、ケネディ・センターに対しても同様の圧力がかかっており、文化干渉が広がっているとの指摘がある。
バンチ氏の退任は、こうした政治的な圧力が続く中での決定となり、今後のスミソニアン協会の運営や展示内容に影響を与える可能性がある。



