平和祈念式典に合わせて長崎県を訪れている国連の中満泉事務次長が10日、長崎市役所で平和活動に取り組む高校生や大学生らと核軍縮などについて対話するイベントを開いた。
中満氏は国連開発計画総裁補・危機対応局長や国連平和維持活動局アジア中東部長などを歴任し、現在は国連軍縮担当上級代表も務める。2017年から祈念式典に出席し、今年はアントニオ・グテレス事務総長のメッセージを代読した。
若者との対話
イベントでは、中満氏が紛争地域での人道支援の経験や、安全保障理事会が機能不全に陥っている国連の現状を説明した。参加者からは「核兵器の抑止力についてどう考えているか」や「AIは安全保障にどのような影響を与えるか」といった質問が寄せられた。
これに対し中満氏は「抑止に頼った安全保障は破滅に行き着くが、今のバランスを崩すのはリスクも大きい。核兵器の役割を少しずつ減らしていくことが重要だ」と述べた。
若者への期待
終了後、報道陣の取材に応じた中満氏は「若者がより平和な未来の原動力になると感じることができ、勇気をもらった。考えを行動につなげ、未来をつくってほしい」と語った。



