中国作業船による海底ケーブルの損壊が発生した台湾・東引島は、軍事的な緊張が高まる中台の最前線だ。島内の高地にはレーダーなどの軍事施設がそびえ立ち、坂道が多い島内の道路は軍用トラックが行き交う。迷彩服の若い兵士たちの姿も目立つが、住民の対中警戒感は乏しい。
中国漁船の漂着地点を直撃
6月下旬、中国漁船が3月に「漂着」した島北部の入り江を訪れた。座礁した場所から岸までは数十メートルと近く、仮に漁船を操船した人物がいたとすれば自力で上陸できる距離だ。近くには海底ケーブル陸揚げ施設のほか、島にとって重要な水源である貯水池もある。
東引郷長の林徳建氏は、湾内で破損した海底ケーブルの場所を説明した。島は「最重要の軍事拠点」とされ、中台間の緊張が高まる中、その重要性は増している。
住民の警戒感は薄く
島内では軍用トラックや兵士の姿が日常的に見られるが、住民の間に対中警戒感はあまり見られない。中国漁船の漂着も、大きな騒動にはなっていないようだ。



