中国原油輸入量、10年ぶり低水準 米イラン戦争で需要ショック
中国原油輸入量、10年ぶり低水準 米イラン戦争で需要ショック

世界最大の原油輸入国である中国の輸入量が大幅に減少している。中国海関総署のデータによると、2026年6月の輸入量は前年同月比41.3%減の2927万2000トンで、月間輸入量としては10年ぶりの低水準を記録した。減少は4カ月連続で、3月に2.3%減となって以降、4月は20%、5月は29%と拡大している。

直接のきっかけはアメリカとイランの戦争だ。ホルムズ海峡の事実上の封鎖により、中東産原油への依存度が高いアジアを中心に製油所や石油化学プラントの減産が相次ぎ、世界的な原油需要の縮小を招いた。国際エネルギー機関(IEA)の調査では、2026年4〜6月期の世界の原油需要は日量480万バレル減少した。

需要減は一過性か構造的か

中国の需要減少は特に顕著だ。中国は原油需要の7割を輸入に頼り、2025年には1日平均1142万8000バレルを輸入していた。これに対し、26年6月の輸入量は1日当たり493万バレル少なく、この減少幅はインドの1日当たり消費量に匹敵する。現在の国際市場では、中東発の供給減少ショックと中国発の需要減少ショックが同時に発生している。

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状況はアナリストを悩ませている。英調査会社ボルテクサのエマ・リー氏は7月15日のブログで、「中東産原油の供給が回復するかどうかよりも、中国の需要がどのくらい早く戻るかのほうが重要だ」と指摘した。

カギ握る国家戦略備蓄

中国の需要減には、電気自動車(EV)普及によるガソリン需要の縮小という構造的要因も背景にある。中国は国家戦略備蓄の運用を柔軟に行い、価格高騰時には放出、下落時には購入することで市場に影響を与えてきた。今回の減少は一過性の要因と構造的な変化が混在しているとみられる。

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