中国経済の明暗は表裏一体、書評『ピークアウトする中国』
中国経済の明暗は表裏一体、書評『ピークアウトする中国』

中国経済の明暗は、実は表裏一体だとする書評が注目を集めている。翻訳者の山形浩生氏が、梶谷懐・高口康太著『ピークアウトする中国「殺到する経済」と「合理的バブル」の限界』(プレジデント2025年3月7日号)を評した。

明暗どちらも正しいという視点

中国は覇権を目指しつつ、虚勢や恫喝が目立ち、都市部の格差や反日頼みの社会統制も指摘される。経済面ではハイテクやEVの躍進がある一方、不動産バブルが一触即発とされる。各種報道や書籍は明るい面か暗い面のどちらかを強調しがちだが、本書はその双方を統合する良書だと山形氏は評価する。

宿痾の両面としての理解

実際、世界覇権を目指す一帯一路は綻びが見え始め、恒大集団などの不動産危機でも中国経済は崩壊していない。山形氏は、これらはすべて中国経済が抱える「生産力過剰」と「需要不足」という宿痾の両面であり、表裏一体だと指摘する。本書はその複雑な構図を解きほぐしてくれるという。

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今後の中国経済を読む鍵

中国経済をどう見るべきか。本書は明暗どちらの見方も正しいとしつつ、その根底にある構造的問題を浮き彫りにする。今後の中国経済を分析する上で、欠かせない一冊となりそうだ。

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