ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は12日、米国のトランプ大統領がロシアとウクライナが「エネルギー停戦」に合意したと主張した後も、ロシアがウクライナのエネルギー施設を攻撃し、「停戦に違反している」と批判した。ガス生産施設やガソリンスタンドがロシアの無人機攻撃を受けているという。
ゼレンスキー氏の批判とロシアの対応
ゼレンスキー氏は、ポーランドで開催された安全保障関連の会議にオンラインで出席し、演説をX(旧ツイッター)に投稿した。その中で「昨夜、ロシアの製油所では火災がなかった」と述べ、ロシアのエネルギー施設への攻撃を控えたと強調した。
エネルギー停戦は、トランプ氏が11日に自身のSNSに投稿したもの。ゼレンスキー氏は合意を知らなかったものの、支持する考えを示し、ロシアに同様の対応をとるよう求めていた。
ロシア側の姿勢と停戦協議の行方
一方、タス通信によると、ドミトリー・ペスコフ露大統領報道官は12日、エネルギー停戦に合意したのかどうか記者団から問われ、「協議は続いている。発表できることがあれば、知らせる」として明言を避けた。協議している相手も明らかにしなかった。
ペスコフ氏は、ゼレンスキー氏が自国での大統領選を実施するため、60日間の全面停戦を提案したことには「我々が求めているのは一時的な停戦ではなく、長期的な和平だ」と述べ、事実上拒否した。
トランプ氏が「ウクライナには新しい大統領が必要だ」と主張したことを受け、ゼレンスキー氏は11日、米ABCニュースのインタビューで、60日間の全面停戦が実現すれば選挙を実施できると語っていた。