超円安の影響で海外旅行の費用が高騰する中、東南アジアの「穴場リゾート」としてベトナム中部の港町クイニョンが注目を集めている。経済ジャーナリストの浦上早苗氏が実際に訪れ、その実態を報告した。
「ベトナムのモルディブ」と呼ばれるが、実際はのどかな港町
クイニョンは「ベトナムのモルディブ」とも称されるが、浦上氏によればその表現は誇張が過ぎるという。ショッピングモールや外資系高級ホテルはなく、メインストリートの飲食店もランチタイムを過ぎると休憩に入る。キーコービーチは美しく観光客でにぎわうが、中心部近くのビーチでは地元の人々が散歩や夕涼みを楽しむ。浦上氏は「日本に例えるなら宮崎。少なくとも沖縄ではない」と評し、ChatGPTに尋ねたところ「宮崎の日南海岸の景色と、高知市ののんびりした港町の雰囲気を足したような町」との回答を得たという。
のどかで安い滞在が魅力
のんびり過ごしたい人には最適な場所だ。海を見下ろすプール付きの安価なホテルでワーケーションをしたり、プールサイドで読書を楽しむことができる。浦上氏が宿泊した価格帯のホテルでは英語が通じ、観光客向けのレストランも併設されている。カフェも充実しており、ベトナムで人気の塩クリームコーヒーが200円弱で楽しめる。「円換算してびくびくせずに過ごせるありがたさよ」と浦上氏は語る。
開発の波が押し寄せる前に
しかし、こののどかで安い状態は長く続かないかもしれない。ベトナム国内でクイニョンの人気は急上昇しており、キーコービーチ近くでは大規模な観光施設が建設中だ。また、ダナンやニャチャンとクイニョンを結ぶ豪華列車の運行も開始された。ホテルチェーンのマリオットの進出も報じられている(計画は大幅に遅れているようだが)。浦上氏は「一昔前の素朴なアジアを快適に旅したい人は、今のうちに訪れたほうがいい」とアドバイスする。開発が進めば、現在のようなのどかさは失われる可能性が高い。



