マイク・ポンペイオ米国務長官は、アフガニスタン和平プロセスの進展に向け、タリバンに対して真剣な交渉を行うよう求めた。同長官は声明で、タリバンが和平交渉に真摯に取り組むことの重要性を強調し、暴力の削減が不可欠だと述べた。
和平交渉の停滞と暴力の増加
アフガニスタン政府とタリバンは、2020年9月からドーハで和平交渉を続けてきたが、大きな進展は見られていない。一方、タリバンによる攻撃は激化しており、民間人の犠牲者が増加している。国連アフガニスタン支援団(UNAMA)の報告によると、2021年第1四半期の民間人死者は前年同期比で29%増加した。
米国の撤退と和平への圧力
バイデン政権は、2021年9月11日までに全ての米軍をアフガニスタンから撤退させる計画を発表している。米軍の撤退後、タリバンが攻勢を強める可能性が懸念されており、和平プロセスの加速が求められている。ポンペイオ長官は「米国はアフガニスタン国民を支援し続けるが、和平の責任はアフガニスタン側にある」と述べた。
ポンペイオ長官は、タリバンが和平交渉において現実的な姿勢を示さなければ、国際社会の支援を得ることは困難だと警告した。また、アフガニスタン政府に対しては、包括的な和平案を提示するよう促した。
タリバンの対応と今後の見通し
タリバンは、外国軍の完全撤退を和平交渉の前提条件としている。一方、アフガニスタン政府は、停戦と政治的な対話を求めている。両者の溝は依然として深く、和平の実現には時間がかかるとみられる。
専門家は、米軍の撤退後にアフガニスタンが内戦状態に陥るリスクを指摘している。国際社会は、和平プロセスを支援するため、引き続き外交努力を続ける必要があるとしている。



