ウクライナのゼレンスキー大統領は17日、同国保安庁(SBU)がロシア南部サラトフ州のエンゲリス空軍基地を攻撃し、長距離戦略爆撃機ツポレフ95(Tu-95)を破壊したと発表した。さらに、別の機体にも損傷を与えたとみられる。
長距離攻撃の詳細
ゼレンスキー大統領は声明で、SBUによる精密攻撃によりTu-95が完全に破壊されたと述べた。ウクライナはこれまでも同型機を標的とした長距離攻撃を実施しており、過去にもTu-95を損傷させた実績がある。エンゲリス基地はロシアの戦略爆撃機部隊の主要拠点の一つであり、ウクライナ軍は繰り返し同基地への攻撃を行っている。
ロシア軍の報復攻撃
一方、ロシア軍は16日から17日にかけてウクライナ南部への攻撃を強化した。オデーサ州ではミサイル攻撃により市民3人が死亡、約10人が負傷した。17日には南部ミコライウ州の港湾インフラが無人機(ドローン)攻撃を受け、2人が死亡。同じく南部ヘルソン州でも無人機攻撃で1人が死亡した。
クリミアでも被害
ロシアが一方的に併合したウクライナ南部クリミア半島に設置された「クリミア共和国」のアクショーノフ首長は17日、通信アプリを通じて、ウクライナ側の攻撃により2人が死亡、1人が負傷したと発表した。具体的な攻撃手段や標的については明らかにされていない。
戦況と今後の見通し
ウクライナは長距離無人機やミサイルを用いてロシア領内の軍事施設を攻撃する戦術を継続しており、今回のTu-95破壊はその一環とみられる。ロシア側も報復としてウクライナ南部のインフラや民間人を標的にした攻撃を続けており、両者の応酬が激化している。国際社会はさらなるエスカレーションを懸念している。



