南海トラフ地震に備え、大阪府が高層ビル避難訓練を実施 約5000人参加
大阪府が南海トラフ地震想定の避難訓練、5000人参加

大阪府は18日、南海トラフ巨大地震の発生を想定した大規模な避難訓練を実施した。府内の複数の高層ビルから約5000人の従業員や住民が参加し、実際の災害時に備えた行動手順を確認した。

訓練の概要と目的

訓練は午前10時に開始。地震発生の緊急放送を合図に、参加者はエレベーターを使わずに階段で地上へ避難した。大阪府危機管理室の担当者は「高層ビルでは、地震後のエレベーター停止が想定される。階段避難の重要性を周知するのが目的だ」と説明した。

また、避難中に負傷者が発生した場合を想定し、応急手当てや担架を使った搬送訓練も行われた。参加者の一人は「実際に階段を下りると想像以上に時間がかかる。日頃の備えが大切だと実感した」と語った。

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参加者規模と実施場所

訓練には、大阪市北区のグランフロント大阪や、同市中央区のあべのハルカスなど、府内の主要高層ビル12棟が参加。各ビルのテナント企業や管理会社の従業員に加え、近隣住民も含め約5000人が参加した。これは過去最大規模の参加人数だという。

南海トラフ地震への備え

大阪府は、南海トラフ巨大地震が今後30年以内に発生する確率は70~80%とされ、甚大な被害が懸念されている。府の防災計画では、高層ビルでの帰宅困難者対策や、避難経路の確保を重点課題に掲げている。

府の担当者は「訓練を通じて、避難時間の短縮や課題の洗い出しにつなげたい。今後も定期的に実施し、地域全体の防災力を高めたい」と述べた。

今後の訓練計画

大阪府は今年度中にさらに2回、同様の訓練を実施する予定。次回は夜間の避難や、外国人観光客向けの多言語対応訓練も組み込む方針だ。府は「訓練の積み重ねが、実際の災害時の混乱を減らす」と強調している。

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