人口27人の島「男鹿島」に潜入:廃墟と錆びたバスが残す日本の未来
人口27人の島「男鹿島」に潜入:廃墟と錆びたバス

人口わずか27人。かつては500人以上が暮らしていた男鹿島に、肉体派ライターが上陸した。錆びついたバス、朽ち果てた廃屋――そこには「何もない」が、しかし「何か」があった。

最盛期500人から27人へ:男鹿島の現実

男鹿島は、ピーク時には500人以上の住民を抱えていたが、現在はわずか27人。高齢化と過疎化が進み、島の至る所に廃墟が点在する。特に目を引くのは、放置された錆びたバスだ。かつて島内を走っていたであろうそのバスは、今や草木に覆われ、静かに時の流れを物語っている。

筆者が島を訪れたのは平日の午前中。郵便ポストには「収集便 平日11:00」の表示があり、わずかな生活の気配を感じさせる。しかし、島全体は静寂に包まれ、時間が止まったかのような錯覚に陥る。

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「何もない」のに「テンションが上がる」不思議

「まじで何もねぇ!でもテンション上がる!」――これが筆者の正直な感想だ。何もないということは、逆に言えば、日常の喧騒から完全に切り離されることを意味する。錆びたバスや廃墟は、かつての賑わいを想像させ、一種のタイムスリップ体験をもたらす。

島には「海のドライブイン」と呼ばれる施設があり、最盛期には1億円超のクルーザーで訪れる客もいたという。しかし、現在はその面影も薄く、わずかに営業を続ける店舗が昔の栄光を伝えている。

島民の温かいおもてなし:海苔とワカメの贈り物

島を散策していると、地元の住民から連絡があった。「男鹿島の海で獲れた海苔やワカメ、天日干しの魚を用意したから取りにきて」という思いがけない申し出だ。筆者はその好意に甘え、新鮮な海産物をいただいた。こうした温かい交流こそ、島の魅力の一つだ。

「百聞は一見に如かず」――筆者はこの言葉を強調する。「目には見えない何か」を見つけるために、ぜひ自分の目で確かめてほしいと訴える。

男鹿島が映し出す日本の未来

男鹿島の現状は、日本の多くの過疎地が直面する未来の縮図とも言える。人口減少、高齢化、そして廃墟の増加。しかし、その中にも新たな価値を見出す人々がいる。観光資源としての可能性、あるいは「何もない」こと自体が癒しを求める都市住民にとっての魅力となるかもしれない。

筆者は、冒険好きな人や都会の生活に疲れた人に、男鹿島への日帰り旅行を全力で推奨する。過去か未来へのタイムスリップ体験を通じて、自分自身と向き合う時間を持ってほしいと願っている。

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