NY市長がW杯拝金主義に挑む、無料観戦イベント100回超え「市民のもの」
NY市長がW杯拝金主義に挑む、無料観戦100回超え

米国ニューヨーク近郊で19日(現地時間)に決勝を迎えるサッカーワールドカップ(W杯)北中米大会。今回は国際サッカー連盟(FIFA)がチケットの高騰を容認するなど、「拝金主義」への批判が特に根強い。これに対し「民主社会主義者」を自称するニューヨーク市のゾーラン・マムダニ市長が、「W杯は市民のものだ」と訴え、施策を連発している。

無料観戦イベント、ブルックリン橋で開催

スペイン対ベルギー戦があった10日午後。観光名所でもあるブルックリン橋のたもとに大型スクリーンや地元飲食店のブースが設けられ、市民が歓声を上げていた。大会期間中、市が100回以上開いている無料観戦イベントの一つだ。スポーツバーには入れない年齢の高校生などの姿も見られた。

ハーフタイムにゾーラン・マムダニ市長が登場。「試合会場にいる人もそうでない人も、全員が楽しめる大会にしたい。なぜならこの大会は全ての人のものだからだ」と語り、会場が沸いた。

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「アフォーダビリティー」を重視する新市長

マムダニ氏は「民主社会主義者」を自認し、2025年の市長選で当選。就任後、W杯を機に市民の負担軽減を重視する施策を次々と打ち出している。チケットの高騰に加え、交通費や宿泊費の上昇も問題となる中、市は無料シャトルバスの運行や、低所得者向けのチケット補助プログラムも開始。マムダニ市長は「W杯は大企業や富裕層だけのものではない。ニューヨークのすべての市民が楽しむ権利がある」と強調する。

一方、FIFAは今大会でチケット価格の高騰を事実上容認。一部の試合では一般販売価格が1000ドルを超え、転売市場ではさらに高額で取引されている。これに対し、マムダニ市長は「天文学的な価格設定は、サッカーの精神に反する」と批判。市独自の取り組みとして、市内の公共スペースでの無料ライブビューイングを大規模に実施している。

市民の反応と今後の展望

無料観戦イベントに参加した高校生の一人は「スタジアムのチケットは買えないけど、ここで友達と一緒に応援できるのが嬉しい」と語った。また、地元飲食店も出店し、経済効果も期待されている。

マムダニ市長は今後も、W杯期間中に公共交通の無料化や、路上でのパブリックビューイング拡大を検討している。市長は「この大会を機に、スポーツが本来持つ公共性を取り戻したい」と述べ、FIFAの商業主義に対抗する姿勢を鮮明にしている。

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