米紙ニューヨーク・タイムズは13日、イスラエルの対外情報機関モサドがイランの体制崩壊後に元大統領マフムード・アフマディネジャド氏を指導者に据えようと秘密工作を行い、失敗したと報じた。米国、イラン、イスラエルの当局者の話として伝えた。
秘密会談と移送の経緯
同紙によると、アフマディネジャド氏は2024年にハンガリーを訪問し、当時のモサド長官ダビッド・バルネア氏と秘密裏に会談した。今年2月28日、イスラエル軍は米軍と共にイランへの攻撃を開始。その際、アフマディネジャド氏の自宅を攻撃し、警備員がいる建物を破壊した上で、モサド工作員が車で同氏を隠れ家に移送した。
アフマディネジャド氏の立場
2005年から13年まで大統領を務めたアフマディネジャド氏は保守強硬派として知られ、任期中は「イスラエルの破壊」を公言していた。しかし退任後はイランの体制を批判し、権力への返り咲きを狙っていた。モサドはこの点に着目し、接触を持った。
工作失敗の原因
モサドはクルド人民兵の蜂起によるイラン体制の崩壊を画策したが、米国が承認しなかった。これに幻滅したアフマディネジャド氏は隠れ家から離れた。現在はイラン当局の監視下に置かれているという。イスラエル主要紙ハアレツも13日、治安当局者の話として同様の内容を報じている。



