あれから3年。当時は1ドル150円で「歴史的な円安」と騒いでいたのに、今や1ドル162円台。中東情勢の影響で航空券も値上がりし、海外旅行は贅沢品になった。物価が安い国は世界を探せばまだまだあるが、治安や快適さ、アクセスまで含めて考えると選択肢は限られる。ベトナムはその一つであり続けている。
最初のベトナム旅行で味を占めた筆者
最初のベトナム旅行で味を占めた筆者は、その後ダナン、フーコック、ホーチミンなど、外国人に人気の観光地を一通り訪ねた。そして今年のゴールデンウィークの旅行先に、ベトナム中南部の「クイニョン(Quy Nhon)」を選んだ。のどかさが残ったビーチリゾートで、ベトナムではこの1~2年で人気が上昇していると聞いたからだ。
「ベトナムのモルディブ」と呼ばれ、現地で人気が高まっているクイニョン。しかし、日本からの直行便はなく、ハノイかホーチミンで乗り継いでフーカット空港へ飛び、そこから車で50分。あるいはダナンから鉄道で5時間ほど揺られ、ジウチー(Dieu Tri)駅から車で30分というルートもある。ベストシーズンは乾季にあたる3月から9月だ。
まだ穴場の観光地クイニョン
ホテルや飲食店が並ぶメインストリートに到着すると、地方の商店街のように閑散としていて時折バイクが通るのみだった。日本だけでなく中国、韓国、そしてベトナムも祝日を挟んだ連休の時期だったにもかかわらず、である。本当に知られていないのだとわかった。
海が近く、ホテルや飲食店が並ぶ観光エリアだが週末も人はまばら。そんなクイニョンで、2人分朝食付きで5000円のホテルに宿泊できる。超円安時代にあっても、コストを抑えてリゾート気分を味わえるのが魅力だ。
経済ジャーナリストで法政大学MBA兼任教員の浦上早苗氏は、「ベトナムは物価が安く、治安も比較的良好。クイニョンはまだ観光客が少なく、静かなビーチを楽しめる穴場だ」と語る。
まとめ:最後の楽園としての可能性
超円安で海外旅行が厳しくなる中、ベトナム・クイニョンは「最後の楽園」としての可能性を秘めている。直行便がないことや、観光地化されていないことがむしろ魅力で、静かなリゾートを求める旅行者には最適だ。物価の安さと治安の良さを考慮すれば、今後さらに注目が集まるだろう。



