南米ペルーの大統領選・決選投票で、故アルベルト・フジモリ元大統領の長女で右派政党「フエルサ・ポプラル」党首のケイコ・フジモリ氏(51)が勝利を確実にした。選挙管理当局が29日に発表した最終集計によると、フジモリ氏は得票率50.13%を獲得し、左派候補ロベルト・サンチェス氏を僅差で上回った。フジモリ氏は自身のX(旧ツイッター)に「すべてのペルー人のために、秩序と希望への道を歩み始める日が、刻一刻と近づいている」と投稿した。
4度目の挑戦で悲願の勝利
フジモリ氏は今回が4度目の大統領選挑戦であり、過去3回はいずれも敗れていた。2011年にはオジャンタ・ウマラ氏に、2016年にはペドロ・パブロ・クチンスキ氏に、2021年にはペドロ・カスティジョ氏に敗れた。今回は政治の安定と犯罪対策を掲げ、有権者の支持を集めた。就任は7月28日に予定されており、任期は5年となる。
選挙の争点:政治の安定と治安対策
今回の選挙では、過去10年で8人の大統領が交代するという政治的不安定さに加え、増加する犯罪への対応が主要な争点となった。フジモリ氏は選挙期間中、「強い手腕」を発揮して治安を回復すると公約した。一方、サンチェス氏は海外在住者の投票の扱いについて選挙管理当局の運営に不適切な点があったと主張しており、結果発表に対する反応はまだ示していない。
ペルーの今後と国際的な反応
フジモリ氏の勝利は、ペルー国内だけでなく国際社会からも注目されている。父親のアルベルト・フジモリ元大統領は1990年から2000年まで在任し、強権的な統治で知られるが、経済改革やテロ組織掃討で評価もされている。ケイコ・フジモリ氏は父親の政策を継承する姿勢を示しており、今後の政策運営が注目される。



