タイ・バンコク近郊で、元JR東日本のキハ40系気動車が新たな運行を開始した。製造から40年以上が経過しているものの、日本の整備士による高い規律のメンテナンスにより、車両は良好な状態を保っている。タイ国鉄(SRT)の中古車両導入プロジェクトリーダーであるアディソン・シンハカーン氏は、「ルールに基づいてしっかりと手入れされてきたからこそ、いつでも素晴らしい状態を保ち続けている。トラブルが起きない、あるいは最小限に抑えられている」とその品質を評価する。
中古車両導入の理由と経緯
アディソン氏は、日本以外にも中国やヨーロッパを訪れ、世界の鉄道技術に触れてきた。その経験から、日本から安価な中古車両を受け入れることは、他国から車両を調達するよりも容易だと述べる。また、SRT内部ではこの方針に対する反対意見は今のところないという。
中古車両導入の予算は、政府からではなくSRTの自己予算から拠出されている。今回のキハ40系は、JR東日本から直接譲渡されたもので、仲介業者を一切挟まない直接の譲渡形式が取られた。以前のキハ183系や14系「はまなす」の際は、JR北海道に対して交渉を行ったため、経緯が異なる。
観光用に改造された車両
元「はまなす」用の14系客車も、観光用に改造されてタイで運行されている。これらの車両は、タイの観光振興にも貢献することが期待されている。
アディソン氏は、今後の展望についても語っており、中古車両導入の成功が他の路線への展開につながる可能性を示唆している。



