エジプト第2の都市アレクサンドリアで、日本製の2階建て路面電車が4月に引退した。老朽化した設備の改修が進められており、同じアラブ圏のカタールでは新たに3路線が開業するなど、路面電車を取り巻く動きが続いている。
ラムレー線の全面改修
地中海沿岸の古都アレクサンドリアの住宅街を走るラムレー線では、近畿車両(大阪府)が1990年代に輸出した2階建て車両が運行されていた。軌道を含めて老朽化したため、全面改修が始まり、同種の車両の多くは廃車となる。
路面電車愛好家の会社員、細埜友基さん(39)は1月に休暇を取って乗りに行った。2度目の訪問だ。「座れないぐらい混んでいる時もある。2階建て車両は、地中海に面した古都のシンボルにもなっていただけに名残惜しい」と話す。
中東での路面電車の広がり
エジプトではカイロなどにも路面電車が存在するが、今回の改修で輸送力の向上が期待される。一方、カタールでは3路線が開業し、サウジアラビアにも新たな路線の構想があるという。



