中国残留孤児3世・石沢さん、広州で少年野球交流を実現
中国残留孤児3世、広州で少年野球交流を実現

中国南部・広東省広州の野球場で7月半ば、サウナのような蒸し暑さの中、日本語と中国語で子どもたちの歓声が響いた。行われていたのは、広州日本人学校に通う中学生チームと、中国人の子どもたちで構成する広東省のクラブチームによる初の交流試合だ。

3世が仕掛けた初の交流戦

仕掛け人は、日系貿易会社に勤める広州在住の石沢岩雄さん(39)。広東省の野球協会と交渉を重ね、実現にこぎ着けた。試合中、日本人の主審の指示を滑らかな中国語で通訳していた石沢さんは、中国東北部・黒竜江省で生まれ、後に日本に渡った中国残留日本人孤児3世だ。

「白球を追う子どもたちはお互いをリスペクトしている。政治とは無縁の交流を通じ、理解を深めてほしい」と、グラウンドの子どもたちを見て目を細めた。

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記憶の風化と向き合う

終戦から81年となった現在、日中関係は冷え込んでいる。残留孤児の問題は、日中の複雑な歴史と友好の象徴として語り継がれてきたが、孤児1世たちの高齢化で記憶の風化が進む。石沢さんは「3世の自分だからできる日中間を取り持つ仕事がしたい」と語った。

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