ジャカルタ首都圏、人口4190万人で世界最大に 東京抜く
ジャカルタ首都圏、人口4190万人で世界最大に 東京抜く

国連は2025年11月、世界の都市化に関する報告書を公表し、約4190万人を有するジャカルタ首都圏が、長く1位にあった東京を抜いて世界最大の都市圏となったと明らかにした。行政区分ではなく、大都市とそれに連なる「都市的な広がり」を都市圏と定義している。

膨張するジャカルタ

1950年代に人口300万人台だったジャカルタは、雇用や富を求める人々をのみ込んで、巨大都市圏へと膨張してきた。

連載「限界都市ジャカルタ」膨張の果てに1回目では、甘辛いソースの焼ける匂いが食欲をそそるインドネシア西部アチェ州の麺料理「ミー・アチェ」を1皿1万8千ルピア(約170円)で売り、成功を収めた男性を紹介している。

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成功を掴んだ男性

サブル・ジャミルさん(36)は、「ミー・アチェ」料理店の経営で財をなし、ジャカルタ南部の高級住宅街に「麺御殿」の一戸建てを建て、家族3人で暮らしている。

2009年にアチェの高校を卒業し大学に進学したが、貧しい家庭で授業料が払えず1学期で退学。建設作業員、商店の店員、洗車係など「一通りの仕事はやった」ものの、生活は安定しなかったという。

バイクを売って資金を作り、ジャカルタにやって来たのは2011年。それでも良い仕事に恵まれず、全財産は一時50万ルピア(約4400円)にまで減った。同郷の友人が開いた料理店で修業し、そこで得たレシピをヒントに2015年、自分の店を開くと、2017年ころから普及した出前アプリの波に乗った。

2020年には6店舗に拡大し、1日の売り上げは日本円で合計50万円超に。「ジャカルタは民族のるつぼ。人口が多く需要があり、富が循環している。ジャカルタに来なければ、成功はなかったと思っている」と語る。

ジャカルタに限らず、都市部は今後も膨張を続けるとみられる。都市の膨張が進んだ果てに何が待つのか。「限界都市」の最前線を歩く。

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