インドのナレンドラ・モディ首相は15日、各種選考試験向けの無料オンライン講義を提供する方針を明らかにした。若者主導の抗議デモを受けて教育相が辞任に追い込まれてから数週間が経過する中での発表となる。
経済的負担の軽減が狙い
モディ氏は、この取り組みは国内の激しい受験競争の中で重圧を受ける何百万もの世帯の経済的負担を軽減することを目的としていると述べた。
1947年8月15日の英国からの独立を記念する式典が行われたニューデリー「レッドフォート」で演説したモディ氏は、「われわれは若者に対し、各種選抜試験に向けた無料のオンライン講座を提供することを決定した。わが国にはデジタル領域の公共インフラがあり、非常に優秀な教師や教育者が揃っている」と述べた。
抗議デモの背景
この措置は、医科大学入試の問題漏えいや、一連の採用手続を巡る不祥事をきっかけに発生した全国規模の抗議デモを受けてのものだ。
先月、ダルメンドラ・プラダン氏の教育相辞任へと至った抗議デモは、雇用や教育機会の獲得に対するインドの若者たちの深い挫折感を鮮明にした。また、世界最多の人口を持つインドにおいて、国公立大学への合格が経済的安定を得るための最も魅力的なルートの一つであり続けていることから、学生たちにかかる絶大なプレッシャーも浮き彫りとなっていた。
学習塾産業への影響
熾烈な競争は学習塾産業を成長させ、学生たちは何年もかけて対策に時間を費やし、家庭に巨額の経済的負担を強いるケースが頻発している。
モディ氏は、無料のオンライン講座によって「貧困層や中産階級の世帯」の経済的負担が軽減されるだろうと述べた。またモディ氏は、数百万人の若者に対して人工知能(AI)ツールのスキル訓練を提供する計画も発表している。



