漫画『みいちゃんと山田さん』(みい山)のコミックス最終7巻が9日、発売された。2024年9月の連載スタートから、2年の歴史に幕を下ろした。
歌舞伎町を舞台にした物語
講談社の公式漫画アプリ『マガジンポケット(マガポケ)』にて2024年9月から2026年8月にかけて連載された同作は、2012年の新宿・歌舞伎町が舞台。夜の街でキャバクラ嬢として働く山田さんと、何をやっても“ちょっと足りない”新人・みいちゃんの、不器用で愛くるしい女の子たちを巡る夜の世界の12か月を描いた物語だ。
ヤル気と元気はあるものの、漢字も空気も読めないみいちゃんは、周りから馬鹿にされ「可哀想」のレッテルを貼られてしまう。それでも、健気に働くみいちゃんの姿に、山田さんは徐々に心を惹かれていく。愛らしいビジュアルとは裏腹に、行き場のない孤独や容赦のない現実を徹底的にリアルに描写している。
人気とアニメ化決定
SNSを中心に爆発的な人気を集め、原作コミックスの累計発行部数は300万部を突破。「このマンガがすごい!2026」オトコ編では第4位に輝き、YouTubeやTikTokなどの関連動画の累計再生数は1億回を超えた。最新話が公開される度に作品タイトルが国内トレンドTOP10にランクインするなど、WEBやSNS上で異次元の注目を集めていた。また、7月には2027年にアニメ化されることが発表され、大きな話題となった。
最終巻の展開
最終巻では、みいちゃんに部屋をめちゃくちゃにされ、山田さんはついに、引き裂かれるような衝動のままに手を上げてしまう。大切なはずなのに、傷つけ合う。お互いをこれ以上壊さないため、二人は同棲を解消する。
新幹線に揺られ、みいちゃんは独り、故郷・宮城へと帰るが、母親と祖母が住む家は、ゴミ屋敷へと変わり果てていた。山田さんも、逃げ帰った実家で、ついに「漫画」を描き始めるが、母親の歪んだ呪縛と、“自分”に息を詰まらせる。離れ離れの場所で、それぞれが直面する“現実”。生きるという致命傷が描かれている。



