記録的な熱波と降水不足で水位が下がった欧州のドナウ川で、ローマ帝国時代の橋跡やマンモスの化石といった「副産物」が川底から次々と現れている。
ローマ帝国時代の橋の基礎部分が浮上
ロイター通信は8月上旬、ブルガリア北部を流れるドナウ川から、コンスタンティヌス帝が328年に造らせた全長2キロ以上の橋の基礎部分が浮かび上がったと伝えた。現在のブルガリアとルーマニアにあった古代都市を結んでいたという。
マンモスの化石や戦時中の遺物も発見
AFP通信によると、ブルガリア北東部の村では7月下旬、干上がったドナウ川から住民がマンモスの化石を発見。氷河期を生きたマンモスのあごの骨や、牙の破片の可能性が高いという。近隣の町では8月、地元の歴史博物館がドナウ川での化石探しを企画。2匹目のどじょうを狙い、20人ほどが参加したと伝えている。
AFP通信によると、上流のオーストリアやセルビアでは、第2次世界大戦時のドイツ軍の沈没船が見つかったほか、ハンガリーでは当時のドイツ兵の遺骨の一部も発見された。
歴史的な低水位が原発にも影響
ドナウ川はドイツから中欧・東欧を縫って黒海に注ぐ、欧州で2番目に長い国際河川。歴史的な低水位となった今夏、冷却水を原発に使うハンガリーやルーマニアで一部の運転が停止するなどの影響をもたらした。



