中国の化粧品ブランド、いわゆる「Cビューティー」が東南アジア市場への進出を加速させている。韓国の「Kビューティー」とは異なる独自戦略として、ハラル認証製品の投入や現地の嗜好に合わせた商品開発を進め、存在感を高めている。
東南アジアが最重要市場
中国美容ブランドの輸出額は、韓国の約半分にとどまる。しかし、その差は縮小している。韓国のKビューティーが最大の輸出先を米国とする一方、中国コスメの成長を支える主な市場は、少なくとも当面は欧米ではない。最も重要な地域は東南アジアである。
ブルームバーグの報道によれば、中国の化粧品メーカーは東南アジアの消費者向けに、肌のトーンや気候に合わせた製品を開発。特にイスラム教徒の多いマレーシアやインドネシアでは、ハラル認証を取得した化粧品を投入し、市場シェアを拡大している。
中国ドラマがCビューティーを紹介
中国国内の化粧品市場は競争が激化しており、多くのブランドが海外市場に活路を求めている。中国ドラマは東南アジアの視聴者にCビューティーを紹介する重要な役割を果たしており、作品中で使用される化粧品が話題となり、現地での需要喚起につながっている。
アジアの輸出大国である日本と韓国は、中国が今歩んでいる道を切り開いてきた。日韓は製造業で競争力を確立した後、ソフトパワーを海外に売り込んだ。つまり、音楽や映画、テレビ番組、そしてそこから生まれる美のスタイル、さらにそのスタイルを実現する実用的な商品である。
Kビューティーとの差別化
Cビューティーは、Kビューティーが得意とするスキンケアだけでなく、メイクアップ製品でも差別化を図っている。特に、東南アジアの若年層をターゲットにしたカラフルなパッケージや、SNS映えする商品展開が支持を集めている。
輸出額の差は依然としてあるものの、成長率ではCビューティーがKビューティーを上回る月もある。現地の小売大手との提携や、ECプラットフォームを活用した販売戦略が奏功している。
今後の展望
Cビューティーの東南アジア進出は、単なる販路拡大にとどまらない。現地の文化や規制に対応した製品開発は、中長期的なブランド価値の向上につながると期待される。一方で、品質管理や偽造品対策などの課題も残る。
ブルームバーグの分析によれば、中国ブランドが東南アジアで確固たる地位を築くには、韓国や日本のように持続的なソフトパワーの発信が不可欠とされる。中国ドラマやK-POPに相当するコンテンツの輸出が、Cビューティーのさらなる成長を後押しする可能性がある。



