中国国営紙がフィリピンを「日米にあおられるサル」と比喩、AI動画公開に比政府反発
中国紙がフィリピンをサルに例えるAI動画公開、比政府反発

中国国営英字紙「チャイナ・デイリー」が、南シナ海の領有権を中国と争うフィリピンを猿に見立てた生成AI(人工知能)動画をSNS上で公開した。これに対しフィリピン政府は強い反発を示している。

AI動画の内容と公開の狙い

動画は10日に公開され、長さは約1分。フィリピンの伝統衣装を着た猿が、日本と米国にあおられて南シナ海を巡る主張を歌詞に乗せて歌う様子が描かれ、最後には中国海警局とみられる船から放水銃を発射される内容だ。この動画は、フィリピンが日米に操られているという印象を与えることを狙いとしたものとみられる。

公開のタイミングは、オランダ・ハーグの仲裁裁判所が南シナ海での中国の主権主張を否定する判断を示してから12日で10年となるのに合わせたもの。中国はこの判決を受け入れていない。

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比政府の反応と中国側の釈明

フィリピン外務省は17日、声明を発表し、「人種差別的で、正当な政治的議論の範囲を超えている」と批判。外交ルートを通じて中国側に抗議し、投稿の削除を求めたことを明らかにした。

一方、中国外務省の林剣(リンジエン)副報道局長は同日、「中国の公式な立場を代表したものではない」と述べ、動画を中国当局の見解とは一線を画すものとして釈明した。

南シナ海を巡る緊張

南シナ海では、中国が広範な領有権を主張する一方、フィリピンやベトナムなど周辺国と対立している。2023年には中国船がフィリピン船に対して放水を行うなど、緊張が高まる場面も見られた。

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