豪州とバヌアツ、外国軍基地禁止の安全保障協定に署名 中国念頭
豪州とバヌアツ、外国軍基地禁止の安全保障協定

オーストラリアと太平洋の島国バヌアツは6月29日、バヌアツ国内への外国の軍事基地設置を禁止する包括的な経済・安全保障協定に署名した。中国の南太平洋地域での影響力拡大を警戒する動きの一環で、両首脳がキャンベラで調印した。

協定の内容と狙い

この協定により、オーストラリアはバヌアツへの経済支援を強化し、その見返りとしてバヌアツは外国軍の基地建設を認めない。バヌアツの最大対外債権国は中国であり、中国はこれまでバヌアツへの艦船寄港やインフラ投資を繰り返してきた。特に、かつて南太平洋最大の米軍基地があったルーガンビルでの岸壁拡張工事に中国が資金を拠出したことから、米豪は中国が海軍基地を設置する可能性を危惧していた。

首脳の声明

オーストラリアのアンソニー・アルバニージー首相は記者団に対し、「これにより、外国の軍事基地が設置されないという確実性がオーストラリアにもたらされる」と述べた。一方、バヌアツのジョサム・ナパット首相は、この協定がインフラの軍事化を拒否する義務をバヌアツに課すものだと説明した。

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中国の反応と今後の影響

中国はこれまで、ルーガンビルの岸壁拡張工事はクルーズ船用だと説明してきたが、今回の協定で中国の軍事進出は阻止される見通しだ。バヌアツは中国と米同盟国による戦略的競争の最前線に位置しており、今回の協定は南太平洋の安全保障環境に大きな影響を与えるとみられる。

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