約40年ぶり円安の背景、貿易赤字拡大は予想通り 原油備蓄放出のかりそめの改善後、悪化 みずほ銀行エコノミスト分析
約40年ぶり円安、貿易赤字拡大は予想通り 原油備蓄放出のかりそめの改善後、悪化

6月貿易赤字、5か月ぶりの大幅赤字に

7月22日に発表された2026年6月の貿易収支は4069億円の赤字となり、5か月ぶりの大幅な赤字を記録した。みずほ銀行の唐鎌大輔チーフマーケット・エコノミストは、かねてから原油備蓄放出効果が切れる7月以降に貿易赤字の崖が来ると警告していた。実際に、3月から6月までは備蓄放出により赤字が拡大せず改善基調だったが、6月の数字でその傾向が反転した。

基本シナリオ通りの悪化局面

唐鎌氏は、3~6月分(7月発表)までは原油備蓄放出効果で赤字が拡大せず、むしろ改善するが、7月分(8月発表)以降はその基調が維持されないとの基本シナリオを繰り返し提示していた。今回の6月の赤字は、まさにその予想通りの展開であり、かりそめの改善が終わり需給悪化が始まったと同氏は分析している。投機的な円売りが収まらなかった背景にも、この展開を見越した動きがある。

円相場の続落、当面続く見通し

円相場は続落に止まる気配がなく、7月に入ってからも動意づいている。その背景の一つに、貿易赤字の拡大予想がある。唐鎌氏は、備蓄放出を使い切った後の代替調達が輸入を増やし、円売りを加速させると指摘。当面、円安基調は変わらないと見られている。

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