孫正義氏、2040年にAIが世界GDPの20%を占め「人間が頂点の時代終わる」
孫正義氏、2040年AIが世界GDP20%占め「人間頂点の時代終わる」

ソフトバンクグループの孫正義会長兼社長は、2026年7月14日に開催された「SoftBank World 2026」の特別講演で、2040年には人工知能(AI)が世界経済の中心となり、人間が頂点に立つ時代は終わるとの見解を示した。孫氏は「スーパーヒューマンになるということが、僕ら人間の生きる道」と述べ、AIと共存しながら人類が進化する重要性を強調した。

2040年の世界経済予測:ASIがGDPの20%を掌握

孫氏は、約15年後の2040年について、汎用人工知能(ASI)が世界の国内総生産(GDP)の約20%を占め、年間売上高は7000兆円に達すると予測した。さらに「利益率は中盤から50%近くいく。3500兆円くらいの利益を毎年稼ぐ企業がいくつか生まれる」と述べ、「株式の時価総額で言えば、おそらく80%くらいになるんじゃないか」と続けた。

この成長を支えるデータセンターの規模について、孫氏は「僕は毎日考えてるんです。3テラワットです。現在の世界の発電、電力を使っている量の1.8倍になるんです」と説明。データセンターだけでこれだけの電力を消費し、2040年以降も毎年1テラワット規模で増え続けるという。

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電力問題とフュージョン解決の可能性

電力源については当面ガス発電が中心となるが、40年には核融合(フュージョン)が主力になると予測。「フュージョンでいくと、水が原材料ですから、そもそもクリーンなんです。ウランじゃないですから」と述べ、「地球の温暖化問題だとか、温暖化問題というのは、嘘のように消えてなくなるんじゃないか」と語った。

孫氏はまた、データセンターの演算能力について、単位として「エクサ」「ゼタ」「ヨタ」を挙げ、さらにその上の「クエッタ」に達すると予測。10の30乗を表す「クエッタ」を「クエッタを知らない人がAIを語るな」と断言した。

年間800兆円の投資とバブル論への反論

このインフラを構築するための投資額について、孫氏は「年間5兆ドルの投資が必要になります。800兆円です」と試算。その上で「世界のGDPの20%、7000兆円の売り上げが毎年あるなら、毎年800兆円使ったって全然誤差だ。十分50%の利益はお釣りが来るんじゃないか」と述べ、投資の妥当性を強調した。

また、巨額投資に伴うバブル論にも反論。「AIはバブルかと。とんでもない愚問ですよ」「その質問をする方は、そもそもAIの本質をまったく分かってないんじゃないか」とし、「飛行機に乗ったことがない人が飛行機を語る、自動車に乗ったことがない人が自動車を語る」のと同じだと例えた。孫氏自身は「僕はもう今、朝から晩までAI使ってます」と語った。

「スーパーヒューマン化」こそ人類の生きる道

孫氏は講演の最後に、2040年には「人間が頂点の生命体の時代は終わるんです。いいか悪いかは別なんです」と断言。その上で、AIとともに進化する「スーパーヒューマン化」こそが人類の生きる道だと訴えた。

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