警視庁などの合同捜査本部は14日、2024年に首都圏で相次いだ闇バイトによる強盗事件で、これまでに指示役として逮捕された5人について、埼玉県所沢市で発生した強盗傷害事件も指示した疑いがあるとして、強盗傷害と住居侵入の容疑で再逮捕したと発表した。5人は黙秘しているという。
事件の概要と逮捕された容疑者
警視庁捜査1課によると、再逮捕されたのはいずれも住所不定、無職の福地紘人容疑者(27)、斉藤拓哉容疑者(27)、村上迦楼羅容疑者(28)、渡辺翔太容疑者(27)と、職業不詳の河治柊容疑者(27)=埼玉県越谷市の5人。
逮捕容疑は2024年10月1日午前2時ごろ、共謀して所沢市の住宅に侵入。80代の住人夫妻を包丁で切りつけたり、両手首を粘着テープで縛ったりする暴行を加え、現金約16万円などを奪ったとされる。夫は全治2週間のけがを負った。
指示役の手口と虚偽情報
福地容疑者らは、当時の自宅や移動中の車内、宿泊施設などから、秘匿性の高い通信アプリで通話して実行役に指示を出していたとみられる。実行役に対し、「殴ってでもたたいてでもいいから、もっと現金を出させろ」「(住人は)薬物の売人なので、たたいても警察を呼べない」などと伝えていた。しかし、実際には住人が薬物を売るなどの事実はなかったという。
この事件をめぐっては、実行役、リクルーター、盗品運搬役の計6人がすでに逮捕・起訴されている。
首都圏での闇バイト強盗の広がり
闇バイトによる強盗事件は、2024年8月から11月にかけて東京、千葉、神奈川、埼玉の1都3県で18件発生。これまでに指示役や実行役、現金回収役などとして計56人が逮捕された。
河治容疑者以外の4人は、横浜市青葉区で男性(当時75歳)が死亡した強盗致死事件などを指示したとしてすでに逮捕・起訴されており、今回の再逮捕で6件目の逮捕となった。



