過去や未来の自分から現在を眺めると心が軽くなる心理学的テクニック
過去や未来の自分から現在を眺める心理テクニック

心理学者でミシガン大学教授のイーサン・クロス氏は、過去や未来の自分を想像し、その視点から現在の自分を眺めることで心が軽くなる「心のタイムトラベル」という感情制御の手法を提唱している。このテクニックは、人生の苦難に対処するための有効なツールとして注目されている。

過去の自分から学ぶ導き手の重要性

クロス氏は、人生を送る中で過去の自分の物語を聞かせてくれた人々が極めて重要な導き手となると指摘する。彼らはより広範な視点をもたらし、人生を生き延びて耐え抜くという長い道のりの中に、現在の苦闘を位置づけてくれるからだ。例えば、クロス氏自身が苦境に陥ったとき、ナチスに追われながらも生き残った祖母のことを考えるという。「祖母があれだけのことをやり抜いたとすれば、どうして私が自分の問題を制御できないことがあるだろうか」と述べている。

未来の自分から現在を眺める

また、自分を未来に置いて考えることも有効だ。1週間後、1カ月後、1年後、あるいは人生の終わりまで行って、現在の出来事についてどう感じるかを想像する。心のタイムトラベルをツールとして使うとは、無常という概念を自覚的に意識することだとクロス氏は説明する。ストレス要因について将来自分がどう感じるかを考えれば、今経験していることは、たとえその瞬間はどれほどつらくてもやがて過ぎ去るものだと実感でき、今この瞬間に対処するのに必要な強さを手にできるという。

Pickt横長バナー — Telegram用の共同買い物リストアプリ

無常の知恵がもたらす解放感

悲しみや嘆きに暮れているとき、その気持ちが永遠に続くことはないと想像するのは難しいかもしれないが、真実は物事は常に変化し続けているということだ。欲望も状況も信念も変わる。視野を広く持ち、「これもまた過ぎ去るのだ」という知恵を思い出せれば、人生の無常に思いを致すことになり、必ず気分が楽になるものであるとクロス氏は強調している。

Pickt記事後バナー — 家族イラスト付きの共同買い物リストアプリ