東洋経済の恒例特集「すごいベンチャー」が、2026年6月のスタートアップ資金調達ランキングを発表した。調査はフォースタートアップスが運営するSTARTUP DBのデータに基づく。首位は東北大学発の創薬ベンチャー、Neusignal Therapeutics(ニューシグナルセラピューティクス)で、第三者割当増資と日本医療研究開発機構(AMED)の補助金を合わせ、総額53.2億円を調達した。
アルツハイマー治療薬開発に注力
Neusignal Therapeuticsは、アルツハイマー型認知症治療薬候補「NTX-083」の開発を手がける。今回の調達はシリーズBに位置づけられ、フェーズ1b試験の実施や人材採用に充てる計画だ。同社は東北大学の研究成果を基に設立され、認知症領域での革新的治療薬の実用化を目指す。
トリファがシリーズCで50億円調達
2位はトリファで、シリーズCラウンドで総額50億円を調達した。同社は詳細な事業内容を公表していないが、成長資金として活用する見通し。ランキング上位には、生成AIやヘルスケア分野のスタートアップが名を連ねた。
STARTUP DBのレポートによると、6月の資金調達総額は前月比で増加し、特に創薬やディープテック領域への投資が活発だった。スタートアップを取り巻く環境は、生成AIの台頭やイグジット環境の変化により大きく変動しているが、成長期待の高い企業への資金流入は継続している。
資金調達の意義と今後の展望
資金調達はスタートアップの成長ドライバーであり、投資家からの期待の証でもある。今回のランキングは、投資家がどの分野に注目しているかを示す指標となる。東洋経済は今後も毎月のランキングを通じて、スタートアップエコシステムの動向を追う。



