北海道大学創基150周年記念事業の一環として、HBAとの連携講義「オリジナルノベルティ制作の実践で学ぶ商品開発とマーケティング」の最終回が7月2日、札幌市のHBA本社で開催された。昨年の9チームを上回る14チーム(オンライン3チームを含む)計71人が最終プレゼンテーションに臨み、約3か月にわたる講義の成果を披露した。
多彩なゲストが指導した3か月間
講義は4月16日に開始。第1回は北海道博報堂のクリエイティブディレクター鏡浩二氏がゲストとして参加し、ノベルティ制作の基礎知識を講義。北海道日本ハムファイターズの球団関係者も登壇した。第2回は建築家でデザイン教育者の大塚裕介氏がペルソナ設定やブランディングを指導。第3回はTYPE3代表の滝田陽介氏がコンセプト決定とコピーライティングを担当。第4回は「空のアトリエ」代表の小菅謙三氏がプロダクトデザインを指導し、第5回で最終デザインとパッケージを検討した。
審査基準とプレゼンテーション
HBAがノベルティに期待する効果は「ブランド認知度の向上」「集客・見込み客の獲得」「ブランディングできる」の3点。学生たちは「バラマキ用」と「プレミアム用」の2種類を3分間でプレゼンし、質疑応答を含め計6分。評価基準はコンセプトの明確さ、ターゲットへの訴求力、創造性・独自性、ブランドとの親和性、実現可能性・コスト意識、プレゼンテーション力の6項目。プロトタイプを用意するチームや寸劇を交えるチームもあり、審査員を悩ませた。
受賞作品と学生の声
最優秀賞には【TEAM3・get】が選ばれた。バラマキ用として絆創膏、プレミアム用としてマスキングテープを提案。キャッチコピーは「痛い傷口(エラー)、パッチで解決」。IT用語と掛け合わせた。さらに、バラマキ部門では【TEAM9・Narrow Desk】の「幸せのバトンタッチ」(メッセージ入り筒形パッケージのキャラメル)が、プレミアム部門では【TEAM6・チーム和食】の「HBA、おかわりしたくなる会社です」(ふりかけ)が最優秀賞を獲得。これら3作品は実際にグッズ化され、9月21日に大和ハウスプレミストドームで開催予定の「HBA Special Night 道新・秋華火」などで配布される。
【TEAM3・get】のメンバー、江頭泰斗さん(北大文学部3年)は「WHAT TO SAYとHOW TO SAYが肝だった。ペルソナ設定など実践的に学べ、就活に自信がついた」と語った。陰山夏希さん(【TEAM9】、北大経済学部2年)は「キャッチコピーの重要性を発見した。インターンに活かしたい」と述べた。穴田莉可さん(【TEAM6】、北大医学部3年)は「ふりかけのアイデアは『融合』から生まれた。賞をもらえてうれしい」と喜んだ。
講師陣の講評
鏡浩二氏は「プレゼンは原稿を読むより自分の言葉で説明する方が伝わる。チームでの議論による創作を楽しんでほしい」とコメント。大塚裕介氏は「AI生成画像が多い中、手作業で頑張ったチームに自信を持ってほしい」と述べた。小菅謙三氏は「想いを形にし続ける持久力と圧倒的な好奇心が働くことに役立つ」と語った。滝田陽介氏は「自分とチームが楽しめるアイデアを見つけることが重要。プロジェクトの取り組み方そのものを学んでほしい」と強調した。
そのほかの受賞作品は以下の通り。北海道博報堂賞:【TEAM A・NEO ラボ】「Humanity key」(キーボードのキー)、TYPE3賞:【TEAM2・Aプラス】「ノベルティグッズ詰め合わせ」、空のアトリエ賞:【TEAM4・逆張り商事】「HBAマスターズ」(カードゲーム用カード)、北海道大学賞:【TEAM10・Novelist】「スマホの寝ぶくろ」(スマホケース)。



