相続手続きの煩雑さを解消するため、AI(人工知能)を活用して書類作成を自動化するスタートアップが登場した。遺産分割協議書や相続関係説明図などの作成を効率化し、弁護士や司法書士の業務負担を軽減することを目指している。
AIが遺産分割協議書の作成を支援
このスタートアップは、AIを活用した相続手続き支援サービス「相続AIアシスト」を提供している。ユーザーが家族構成や財産情報を入力すると、AIが自動的に遺産分割協議書や相続関係説明図などの書類を生成する。従来は手作業で行っていた作業を大幅に短縮できる。
同社の代表取締役は「相続手続きは複雑で時間がかかるため、多くの人が負担に感じている。AIを活用することで、手続きの効率化と正確性の向上を実現したい」と話す。
弁護士や司法書士の負担軽減に貢献
このサービスは、特に弁護士や司法書士などの専門家にとって有用だ。相続手続きは案件ごとに異なるため、書類作成に多くの時間を費やしていた。AIが自動生成することで、専門家はより複雑な案件に集中できるようになる。
実際にサービスを利用した司法書士は「書類作成にかかる時間が半分以下になった。ミスも減り、顧客への説明にも余裕ができた」と評価する。
市場規模と今後の展望
日本では高齢化の進行に伴い、相続件数は増加傾向にある。2023年の相続件数は約50万件と推計され、市場規模は数千億円に上る。このスタートアップは、まずは国内市場でのシェア拡大を目指し、将来的には海外展開も視野に入れている。
同社は、AIによる書類生成の精度をさらに高めるため、機械学習モデルの改良を続けている。また、税務申告や登記手続きなど、相続に関連する他の手続きにも対応範囲を広げる計画だ。
競合との差別化ポイント
相続手続きを支援するサービスは他にも存在するが、同社の強みはAIによる自動生成に特化している点だ。従来のサービスは書類のテンプレートを提供するだけだったが、AIが個別の事情に合わせてカスタマイズした書類を作成できる。
さらに、ユーザーインターフェースの簡便さも特徴で、専門知識がなくても簡単に操作できる。これにより、一般ユーザーが直接利用することも可能で、弁護士費用の削減にもつながる。



