NY原油が一時81ドル台、米対イラン海上封鎖再開で1カ月ぶり高値
NY原油が一時81ドル台、米対イラン海上封鎖再開で高値

14日未明のニューヨーク原油先物市場で、代表的な指標であるテキサス産軽質油(WTI)の8月渡し価格が一時1バレル=81ドル台まで上昇し、約1カ月ぶりの高値水準を記録した。米国が対イラン海上封鎖の再開を宣言したことを受け、原油の供給不安を見越した買い注文が膨らんだことが要因とみられる。

急騰の背景:米国の対イラン海上封鎖再開

米国政府は13日、イランに対する海上封鎖を再開すると発表。これにより、原油輸送の要衝であるホルムズ海峡が再封鎖される懸念が強まり、市場では供給不安が一気に高まった。13日の取引では、WTIの終値が前週末比9.4%高の1バレル=78ドル台まで急騰。14日にはその流れを引き継ぎ、81ドル台に達した。

価格推移:2月末以降の乱高下

米国とイランの戦闘が開始された2026年2月末以降、原油先物価格は乱高下を繰り返してきた。7月初旬には、米国とイランによる停戦合意への期待から1バレル=67ドル台まで下落したが、そこから2割超の上昇を見せている。戦況の不透明感が強まった4月初旬には一時、1バレル=110ドル超まで上昇していた。

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今回の上昇は、停戦期待が一転し、再び緊張が高まったことを反映している。市場関係者は「ホルムズ海峡の封鎖が現実化すれば、さらに価格が跳ね上がる可能性がある」と指摘する。

今後の見通し

海上封鎖の再開により、イラン産原油の輸出が大幅に制限される見通しだ。国際エネルギー機関(IEA)のデータによれば、イランは世界の原油供給の約3%を占めており、その遮断は需給バランスに大きな影響を与える。また、他の産油国による増産が追いつかない場合、価格はさらに上昇する可能性がある。

一方で、米国とイランの間で新たな交渉の動きが出れば、価格は再び下落する余地もある。市場は引き続き中東情勢の行方を注視している。

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