金価格は4000ドル前後が底か、年内反発へ-池水雄一氏が解説
金価格は4000ドル前後が底か、年内反発へ

金価格は2026年初頭に1トロイオンス5500ドル超の高値を記録した後、右肩下がりの推移が続き、6月末から7月頭にかけては4000ドルを割り込む場面も見られた。しかし、日本貴金属マーケット協会代表理事の池水雄一氏は「このあたりが『底』ではないか」と見解を示す。東洋経済オンラインの公式YouTubeチャンネルで、昨年からの急速な値上がりとその後の調整の背景、今後の金相場の見通しについて詳しく解説した。

金価格急上昇と反落の背景

池水氏によれば、2025年の金価格急騰は、地政学的リスクの高まりやインフレ懸念、中央銀行の積極的な買い入れが主因だった。しかし、2026年に入ると米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げ観測が後退し、ドル高・金利高が進行。これにより金価格は調整局面に入り、5500ドル超から4000ドル割れまで下落した。

4000ドル前後が「底」と見る理由

池水氏は「4000ドル前後は、多くの中央銀行が買い増しを積極化する水準」と指摘。特に新興国の中央銀行は、外貨準備の多様化を目的に金の購入を続けており、価格が下がるほど買い増す傾向があるという。「下がるほどに金を買う存在がいる限り、この水準が底固めとなる」と述べた。

Pickt横長バナー — Telegram用の共同買い物リストアプリ

米国の金融政策と金価格の関係

米国の金融政策は金価格に大きな影響を与える。池水氏は「FRBが年内に利下げに転じれば、金価格は再び上昇に転じる可能性が高い」と予想。一方で、インフレ再燃や利下げ遅延がリスク要因として挙げられる。株式と金では投資家のスタンスが異なり、金は長期保有志向の投資家に支えられているという。

年内の金価格見通しと下落リスク

池水氏は年内の金価格について「4000ドルを底に、年末までに4500~5000ドル程度まで反発する」と予想。中長期では、中央銀行の買い入れ継続や地政学的リスクを背景に、5000ドル超えも視野に入れる。下落リスクとしては、米国経済の急回復によるドル高・金利高、または世界的な景気後退による需要減退を挙げた。

投資家のスタンスの違い

株式投資家は短期的な値動きを重視するのに対し、金投資家は長期的な価値保存を志向する傾向が強い。池水氏は「金を売っているのは短期筋であり、長期保有の投資家はむしろ買い増している」と説明。この構造が価格の下支えになっているという。

Pickt記事後バナー — 家族イラスト付きの共同買い物リストアプリ