宝島社の990円「グッズ+本」が現代消費者に刺さった理由
宝島社990円グッズ+本が現代消費者に刺さった理由

宝島社が手がける「グッズ+本」シリーズが、現代の消費者の心を捉えている。特に『ぜんぶホンモノ! キラッと輝く! 世界の宝石発掘BOOK』(以下、宝石BOOK)は、発売後すぐに完売する人気ぶりだ。価格は799円(税抜)で、対象年齢は6歳以上。この商品は、固形石鹸のような発掘ブロックをタガネで削り、中から宝石(全15種、ケース入り)かパワーストーン(全18種)を取り出す仕組み。さらに、1万分の1の確率でダイヤモンドが入っているというサプライズ要素もある。

くじ引きのようなエンタメ性が支持を集める

宝島トイズの清水氏は、この商品が完売した理由について「ブロックを削るまで何が出るかわからない、くじ引きのようなエンタメ性がウケたと思います。また、コレクションとして集める楽しさにもこだわりました」と語る。実際、SNSでは「33分の1でダイヤモンドが出た!」などの報告が相次ぎ、話題を呼んだ。

清水氏は過去に、雑誌の付録として2980円の「すっきり美顔ローラー」を260万個販売した経験を持つ。しかし、今回の価格設定については「時代性や消費者心理を考えて価格設定をしたい」と述べ、低価格戦略が功を奏したと分析する。

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子どもをターゲットにした商品ラインナップ

宝島トイズは主に小学生(男女)をターゲットにしている。宝石BOOK以外にも、『光ってのび~る! 最強ドラゴン伝説BOOK』(899円)、『ぷにゅっとのびる! わくわくハッピーうんちーずBOOK わくわく運動会編』(659円)、『むぎゅっとにぎれるマスコット! しんかんせんBOOK』(790円)、『掘って組み立て! 恐竜の化石 発掘BOOK』(989円)、『全部ホンモノの宝石! ダイヤモンド ルビー エメラルド サファイア パール…輝く! 宝石コレクションBOOK』(990円)など、多様なラインナップを展開。いずれも1000円未満の価格帯で、子どもの好奇心を刺激する内容だ。

推奨買いに慣れた現代消費者に刺さる理由

現代の消費者は、ネット上のレビューや口コミを参考に「推奨買い」をする傾向が強い。しかし、宝島社の「グッズ+本」シリーズは、中身がわからないというギャンブル性が逆に新鮮に映り、購入意欲をかき立てる。特に宝石BOOKは、当たり(宝石)が出る確率が約33分の1(全33種中15種が宝石)と設定され、コンプリート欲を刺激する。また、1万分の1のダイヤモンドという超大当たりが、話題性と夢を提供している。

清水氏は「他の商品も基本は1000円未満ですが、今後は価値と価格のバランスを考えながら、もう少し高価な商品も出すかもしれません」と今後の展開に含みを持たせた。

販売チャネルと今後の展望

これらの商品は、一部のコンビニエンスストアや書店で販売されているが、書店によっては取り扱いがない場合もある。公式サイトではすでに売り切れの商品も多く、入手困難な状況が続いている。宝島社は今後も、子どもから大人まで楽しめる「グッズ+本」の可能性を追求していく方針だ。

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